新年のご挨拶

旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

2025年は、エネルギーを取り巻く環境が大きく動いた一年となりました。国内では防災意識の高まりやエネルギー制度改革が進む一方、国際的には経済・外交の動向が注目され、不確実性が増す中で安定供給と安全の確保が改めて重要視されました。
こうした環境変化は、LPガス業界にとって大きな転換点となっています。災害時に強い分散型エネルギーとしてのポテンシャルが改めて注目される一方、2025年4月からの三部料金制義務化などを通じ、料金の透明化や保安水準の向上といった、事業者に求められる責任も明確化されました。また、デジタル技術などを活用した新たなサービスの展開により、LPガス事業者の役割も広がりつつあります。

こうした状況のもと、当社は「保安の徹底」と「顧客信頼の確保」を最重要課題と位置付け、販売店の皆さまとともに事業基盤の強化に取り組んでまいりました。三ッ輪会活動の充実や、Webツールを活用した参加しやすい研修環境の整備、当社社員によるオリジナル講習会の継続実施など、実効性のある学びと支援の場を広げております。

小売部門では、LPWAの導入による移動効率化とCO₂削減、第二号認定LPガス販売事業者(シルバー認定)としての効率的な営業体制の構築を進めました。また、契約情報をデジタルで管理する「みつばちナビ」の利用拡大により、顧客利便性の向上とペーパーレス化を推進しております。

さらに、LPガス市場が再評価される中で、当社は地域密着型の営業活動を継続しつつ、新たなエネルギーソリューションの導入にも挑戦しています。太陽光発電や蓄電池、空調・冷暖房システムの提案、災害時の非常用エネルギーの提供といったガス外サービスを強化し、これらをパッケージ化することで、お客さまの多様なニーズに応える体制の構築を進めています。また、デジタルツールや新しい販売手法の習得支援、保安業務実施試験の販売店への展開など、販売店支援策も一層拡充いたしました。
加えて、地域住民との共同防災訓練や環境保全活動、自治体や簡易ガス団地への防災提案など、地域との連携強化にも努めております。LPガスは可搬性に優れ、災害時に最も強いエネルギー源であることから、その利点をより広く訴求し、避難所となる施設へのGHPを含むソリューション提案も進めています。

また、昨年はJA協同サービス株式会社様との業務提携を通じ、農業分野における温室効果ガス削減とJ-クレジット創出に取り組むなど、LPガスの枠を超えた地域のカーボンニュートラル推進にも貢献する基盤を築くことができました。

今後も、85年にわたり培ってきた安全・安心の供給体制を礎に、エネルギーと地域を支える新たな価値創出に取り組んでまいります。社会課題の解決と地域・地球環境のサステナビリティの両立を目指し、地域の皆さま・販売店の皆さまとともにより良い未来を築いていく所存です。

2026年が皆さまにとっても実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

三ッ輪産業株式会社 代表取締役社長 尾日向 竹信