新年のご挨拶
旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年は思いがけない出来事が相次ぎ、波乱の幕開けとなりました。元旦に能登半島で起きた震度7強の地震が多大な被害をもたらした翌日には羽田空港での航空機衝突事故が起こり、防災意識と安全への配慮を改めて深く考えさせられる年初となりました。また、国内外では大きな政治的転換が注目された一年でもありました。国内では石破内閣総理大臣が任命され自民党と公明党による連立内閣が発足、また国外ではアメリカにてトランプ政権が誕生し、今後の外交姿勢や経済政策にも注目が集まっています。
LPガス業界においても重要な変化の年でした。無償貸与問題を契機に、液化石油ガス保安の確保および取引の適正化を目指した省令改正が行われ、「過大な営業行為の制限」と「LPガス料金等の情報提供」が7月より施行されました。さらに本年4月には「三部料金制の徹底」が施行され、料金の透明化に向けた取り組みが本格化していきます。
こうした環境の中、当社は販売店の皆さまとともに、この荒波を乗り越えるための取り組みを進めております。三ッ輪会活動の充実を図り、ビジネスサポートや勉強会・研修会を通じて、販売店さまのご支援を一層強化してまいります。特にWebツールを活用した参加しやすい環境の整備や、当社社員によるオリジナル講習会の継続により、より実効性の高い学びの場を提供してまいります。
小売部門ではLPWAを導入し、移動に伴うCO₂排出の削減に取り組むとともに、第二号認定LPガス販売事業者(シルバー認定)の取得による効率的な営業体制の構築を推進しています。また、契約情報をデジタルで管理する「みつばちナビ」の利用拡大を通じペーパーレス化を進めるなど、社会の変化に適応する取り組みを強化しております。
今後も80年以上にわたり培ってきた安全・安心なエネルギー供給の実績を礎に、社会課題の解決に貢献する商材やサービスの創出、ならびに地域社会と地球環境のサステナビリティの両立に向けた取り組みを加速してまいります。
2025年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
三ッ輪産業株式会社 代表取締役社長 尾日向 竹信