新年のご挨拶

旧年中は格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

1940年に煉炭製造及び石炭販売で神奈川の地にて創業して以来、一貫して地域のお客さま・販売店の皆さまに支えていただき、ご愛顧いただいておりますことに対し、心より深く感謝申し上げます。

一般家庭のお客様におかれましては、未だ終息しない新型コロナウィルス感染拡大による影響のほか、頻発する自然災害、また電力の需給ひっ迫によるエネルギー利用料金の高騰など様々なご不安があったことと存じます。そんな中で、本年も当社の事業活動にご理解をいただき、たくさんのあたたかいお声をいただきましたことを改めて御礼申し上げます。

また、昨年は3年ぶりとなる活動方針発表会を実施することができました。懇親会も含め延べ200名の皆さまが足をお運びくださり、三ッ輪ホールディングスグループの2023年度の活動方針を発表させていただくとともに、販売店の皆さまとの共存共栄により未来を切り拓く決意を新たにいたしました。

活動方針発表会でもお話しさせていただきました通り、地域全体のレジリエンス向上に寄与する災害対応の砦としてLPガスへの社会的な期待は高まっていくと考えられます。
その一方、相対的には環境負荷が低いエネルギーでありながら、中長期的には「化石燃料」としての見られ方が逆風となる可能性も軽視できません。

期待に応え、そして逆風に備える。これからも地域社会に貢献し、求められる価値を提供し続けることができるグループを目指して、これまで積み上げてきた事業活動によって得たDX・GXのノウハウを異業種・自治体・NPO等との協業により創出したシナジーと掛け合わせ、新たな事業領域の拡充を目指してまいります。

脱炭素社会の実現に資する取り組みとして、三ッ輪産業では2022年1月よりカーボンニュートラルLPガスの取り扱いを開始いたしました。LPガスの生産から消費まで、サプライチェーン全体において発生するCO2をVERRA認証のカーボンクレジットにより相殺しているため、ご使用時のCO2発生量を実質ゼロにすることが可能です。
2020年にリリースした実質CO2フリーの電気「グリーンプラン」・日本初の実質CO2フリーのLPガスプラン「みつばちガス&電気グリーンプラン」の普及促進についても、引き続き注力してまいります。

グループ会社のイーネットワークシステムは、電力需給ひっ迫リスクへの対策として経済産業省が実施するDR(ディマンド・リスポンス)プログラム「節電チャレンジ」の参加事業者として採択されています。今年の夏に実施した「節電チャレンジ2022夏」では約1,900名のお客さまにプログラムに参加いただき、例年同月と比べて約13%の節電に成功する結果となりました。DRの仕組みを活用して各家庭の省エネをサポートするとともに、電力安定供給の一助として、現在は「節電チャレンジ2023冬」を実施中です。

同じくグループ会社の三ッ輪ビジネスソリューションズでは、企業連携によるEV車の電池リユース事業拡充、各地の自治体や企業へワクチン保管用バックアップ電源としての蓄電池導入など、防災・省エネ領域を中心とした各種エネルギーソリューションを創出しております。

今後も80年以上にわたり安全・安心なエネルギーを供給し続けてきた事業者として社会課題の解決に資する商材や創出と社会実装に取り組み、地球と地域社会のサステナビリティ両立に向けて邁進してまいります。

2023年が皆さまにとって良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

三ッ輪産業株式会社 代表取締役社長 尾日向 竹信