新年のご挨拶

旧年中は格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

1940年に煉炭製造及び石炭販売で神奈川の地にて創業して以来、一貫して地域のお客さま・販売店の皆さまに支えていただき、ご愛顧いただいておりますことに対し、心より深く感謝申し上げます。

2021年を振り返ると、販売店の皆さまからは、短期的には新型コロナウイルス感染拡大の影響による業務用を中心にした需要減退・資源価格の連続的な上昇・グローバルサプライチェーンの揺らぎによるガス機器の納品遅延等、また中長期的にはガソリン車の規制強化・カーボンニュートラルへの対応など、様々なご不安の声をいただいた年でした。
一般家庭のお客さまにおかれましても、サプライチェーンの綻びにより、給湯器をはじめとしたガス機器の納品遅延など、様々なご不安やご不便の中、当社の事業活動にご理解をいただきましたことを改めて御礼申し上げます。

英・グラスゴーで開催され、昨年11月に閉幕したCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)では、気候変動による影響を最小限にするために、「気温の上昇を1.5℃に抑えるべき」との目標に向かって世界全体が取り組みを進めることで合意しました。しかし、最大の焦点であった石炭火力発電の利用については「段階的な削減」に表現が弱められるなど、各国の経済的事情が影響し足並みが揃わず、大きな成果を出せなかったと言われています。

日本でも気候変動対策を最大の目的として「エネルギー基本計画」をアップデートし、2030年までに再生可能エネルギーのシェアを大幅に引き上げていく計画です。

LPガスはエネルギーの中では比較的温室効果ガスの排出が少ない製品ですが、当社としても引き続き脱炭素社会実現にコミットすべく、2020年にリリースした実質CO2フリーの電気「グリーンプラン」・日本初の実質CO2フリーのLPガスプラン「みつばちガス&電気グリーンプラン」の普及促進に注力してまいります。

また、国内では各地での地震や集中豪雨などの災害が頻発化しており、一般家庭でも災害時への備えは必須となっています。昨年10月にグループ会社のイーネットワークシステムズからリリースした「ソラリス」は、一般家庭での再エネ利用を促進し、CO2排出量削減に貢献する太陽光発電システムです。太陽光で発電した電気を無料で使うことができ、災害時に備えた家づくりにも寄与します。

さらに、同じくグループ会社で防災・省エネ領域を中心としたエネルギーソリューション事業を展開する三ッ輪ビジネスソリューションズでは、非常時への備えとしてリユース電池を使用した蓄電池やLPガス発電機などの導入を推進しております。
脱炭素へのコミットや災害時への備えに対し「一般家庭レベルでは何をしたらいいかわからない」といったお客さまの声も多く聞かれる中、上記のようなサービスや商材の提供を通じて、社会全体でのCO2削減およびレジリエンス強化の一助となれば幸いです。

当社は本年もこれまでと同様に、様々な挑戦を通じて新たな価値を創造し、その価値を販売店の皆さまとのパートナーシップによって地域社会へ広げてまいります。そして常に地域や社会課題の解決に寄与するサービスの開発と提供に努め、「新たな価値を創造し続けること」で、お客さまの「安心でゆたかなくらし」の実現に寄与できる事業活動に邁進してまいります。 

2022年が皆さまにとって良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

本年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

三ッ輪産業株式会社 代表取締役社長 尾日向 竹信